翅ージンチョウゲー
「異能力―――人間異色」
その言葉を聞き、
裏門から突入する
第二部構成部隊
幹部・柳駄作
副幹部・大黒透也
「みんな静かだね。
流石、天月黒さん」
そう言いながら、柳駄作の後を着いていく透也。
「無駄口は叩くな。
天月さんにも制限がある。」
仏頂面で、裏門を通り、中庭の前を通る。
「ここ、綺麗な中庭だね。
紅葉とかあるよ。
牡丹もある。」
キョロキョロ中庭を観察しながら楽しそうに話す透也。
「おい。お前たちは誰だ」
中庭にある大きな池にかかった橋を見ながら言う、柳駄作。
そこには、小学生程の子供二人がいた。
「柳さん。
子供だよ?」
そう言い、
子供達にゆっくり近づく大黒透也。
「ねぇ。
君達は、誰なの?」
そう言いにこやかに近づく大黒透也。
「ねぇ、遊ぼ」
と突然子供達が声をかけてきたかと思うと、
ぐるりとこちらを向き
「名前はなぁーに」
そう聞く片方の子供。
「柳駄作だ。」
そう言い、大黒透也のいる元に近づいてくる、柳駄作と、
「お兄さんの名前は、狐。
中華系の血統なんだ。」
と名前を偽る大黒透也。
「そうなんだ!
ねぇ。
一緒に遊ぼ」
もう片方の子供が尋ねてくる。
「すまない。
仕事中なんだ。片付いたらな」
とだけ答える柳駄作。
「じゃぁ、狐さんは?」
と聞く子供。
「ごめんね、お兄さんも遊べないんだ」
と申し訳無さそうに言う大黒透也。
「そっかぁ。
僕達傷ついちゃったなぁ…」
そう言ったと同時に、
ぬるっと男の子から伸びる触手。
「遊んでくれないなら、
人形にするもん」
「異能力―――食虫」
柳駄作に触手の鞭を振りかざす。
それを避けながら
「お前は異能を使うな。」
と、大黒透也に銃を投げ渡しながら言う柳駄作。
それを受け取った、大黒透也を確認し、
「異能力―――鬣犬」
と言い、姿を消す柳駄作。
「柳お兄さんは?」
と触手を振り回しながらキョロキョロと探す、左手。
「すまない。」
「離してよ」
と、左手の後ろに姿を現し素早く拘束する、柳駄作と、
拘束に、痛がる左手。
「さぁ、右手君?もおいで」
と目線に合わせ、両手を広げる大黒透也に、
ボソッと何かを言う、右手。
「どうしたの?
大丈夫だよ?」
と、ゆっくり近づく、大黒透也に
「左手を、傷つけんな」
と大声で叫ぶ右手。
「君達を気づつけないよ」
と凛とした態度で、右手の瞳を見つめる。
「わかんない
わかんない
わかんない」
頭を抱え込み、叫ぶ右手。
「大丈夫だ。
君達を、傷つけない!
子供を、大切にしたいんだ」
説得する、大黒透也
「もう、左手しか、」
信じれないや
その時、ぷつんと糸を切れたような音がした。
気づけば僕は、
狐さんに向かって、
石を投げつけ、
砂利をあびせ、
カッターを振りかざしていた。
「異能力―――鬣犬」
その声がちょっと耳に入った時、
僕の腕は、大きな狗に噛みつかれていた。
「右手っ」
そういう、左手の悲痛な声が聞こえて、
僕は。
「異能力―――重愛」
と、言った。
その瞬間、
柳駄作が左手を取り押さえていた腕が腐食していった。
「ねぇ、痛い?」
そう笑いながらい、紅葉の木にキスをする。
すると、その木は
みきを伸ばし、
柳駄作の足に絡みつき、
動きを封じる。
「鬣犬っ」
鬣犬が、
右手に飛びかかり、
牙を剥き、
食らいつこうとする。
手の平をキスし、
池の水に触れる。
水が鬣犬に向かい、
鬣犬の口に水が入り、
溺死する。
「僕の異能の前では、
みんな僕を愛すんだよ」
そう目を細め、笑う右手。
大黒透也が隙を着き、銃を発砲する。
が、触手に弾かれる。
「大人なのに、僕達に勝てないの
なっさけな」
異能を使った水塔の上にいる二人。
「お前は絶対に、異能を使うなよ」
木の幹に脚を絡まれている柳駄作。
「鬣犬っ」
そう言い、鬣犬を出すが
「重愛」
「食虫」
と言い、鬣犬を潰す右手と左手。
腕の腐食が広がり、ふらふらとする柳駄作。
「じゃぁーね」
そう右手が言った途端、
地に這いつくばり、悶える柳駄作。
「柳さん!」
そう言う大黒透也に
「狐さん。もう死ぬよ
僕の能力の一つは名前を知ってる人のみ、
腐食させれる」
水塔から飛び降り
「じゃぁ終わりにしよ」
と言い、
「異能力―――重愛」
中庭にある、
紅葉、
牡丹、
池の水、
砂利、
岩、
全てが柳駄作と、大黒透也に向かう。
「またね」
そう嘲笑しながら言う右手。
「鬣犬」
鬣犬を召喚し、
岩を砕かせ、
木の幹を喰い砕かせる
柳駄作。
それを援護射撃する、
大黒透也。
だが、何時までたっても、その能力は止まらない。
「大黒。貴様だけでも逃げろ」
そう言った、柳駄作。
そして、走りだす、大黒透也。
「あーあ、狐さん逃げちゃったねぇ
柳さんは、捨てられたんだ」
その言葉に続け
「それじゃ、僕と左手の愛を邪魔しないでね」
木の幹から捻出した短剣を持ち、
短剣にキスし、
魂を込め、
「異能力―――重愛」
そう言った。
短剣は、
柳駄作の方へむき、
刺しに行った。
柳駄作は、
目をそっと瞑る
次の更新予定
2026年1月11日 13:00 毎日 07:00
心臓 天月黒 @amatuki_
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