(以下注釈)
俺の夢は。
俺の夢の終わりは。
俺の夢の果てとは。
自分の名前が売れるとか、映画化とか、それではなかった。
俺にとっての『小説家』とは…
自身が描いた物語が。
世界が。
人物が。
他の誰かに影響を与えること。
他の誰かに夢を与えること。
それが俺にとっての、夢の果て。
物語を読んで。
物語を描いて。
次に継ぐ。
この世界の中で自分がわけ与えられたモノを、自分から誰かに分け与える。
それでやっと、自分がこの世界の一部になれたように感じる。
それが嬉しい。
物語にリスペクトを。
それが俺の『夢の果て』だ。
◆
(以下注釈)
この物語は、彼が描いた最後の物語。
押し付けられた地獄の日々の中で。
望まぬ努力を強要されて擦り切れる中で。
なんとか時間を作り描き投稿した、絶筆の物語。
クソみたいな夢物語を押し付けてきた奴らへの、反撃の物語。
全てを本人不在の会議の中で勝手に決めてきた連中への、抵抗の物語。
この物語が表向き、世に出ることはないだろう。
しかし彼は、決して人の夢を否定したかったわけではない。
時に人は、夢半ばで夢を諦めねばならなくなる場面もある。
彼が最後に残したこの物語が、その決意の傍にいてくれれば。
…僥倖である。
【完】
俺、映画化決定! Yukl.ta @kakuyukiyomu
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