(以下注釈)

俺の夢は。

俺の夢の終わりは。

俺の夢の果てとは。

自分の名前が売れるとか、映画化とか、それではなかった。


俺にとっての『小説家』とは…

自身が描いた物語が。

世界が。

人物が。

他の誰かに影響を与えること。

他の誰かに夢を与えること。

それが俺にとっての、夢の果て。


物語を読んで。

物語を描いて。

次に継ぐ。

この世界の中で自分がわけ与えられたモノを、自分から誰かに分け与える。

それでやっと、自分がこの世界の一部になれたように感じる。

それが嬉しい。


物語にリスペクトを。

それが俺の『夢の果て』だ。







(以下注釈)


この物語は、彼が描いた最後の物語。

押し付けられた地獄の日々の中で。

望まぬ努力を強要されて擦り切れる中で。

なんとか時間を作り描き投稿した、絶筆の物語。

クソみたいな夢物語を押し付けてきた奴らへの、反撃の物語。

全てを本人不在の会議の中で勝手に決めてきた連中への、抵抗の物語。


この物語が表向き、世に出ることはないだろう。


しかし彼は、決して人の夢を否定したかったわけではない。

時に人は、夢半ばで夢を諦めねばならなくなる場面もある。

彼が最後に残したこの物語が、その決意の傍にいてくれれば。

…僥倖である。



【完】

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俺、映画化決定! Yukl.ta @kakuyukiyomu

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