第9話 §還ってきた王女§

 ダバンの反乱はたった一人の少年によって鎮められた。


 少年はたった一人で、少女リサを守り、一つの王国を守った。見守っていた王国の兵士たちは少年の戦闘能力に圧倒された。


 少年はリサの手を取って微笑んだ。

「行こう」

 優しい少年の瞳は先程までの戦いの凄まじさを微塵も感じさせない爽やかさを感じさせた。

 しかし、今の戦いを間近で見たリサは少年が自分を守ってくれた安心感とともにあまりの戦闘能力に圧倒され、返す言葉が見つからなかった。


 と、その時、後ろから澄んだ透明感のある声が二人を呼び止めた。


「待ってください。その方を、どこへ連れて行くのです。光と闇を操る伝説の戦士レン」


 立ち去ろうとした少年が足を止めた。


 少年が振り返ると、一人の青年が立っていた。

「あなたは?」

「私はこのディオレラ王国の親衛隊長デュランダル」

「親衛隊長……」

 そう言って少年はひざまずき一礼した。


「君は戦士レンで間違いないか?」

「はい」

「その方をこちらへ……」

「リサを?」

「そうです」


 今度はデュランダルと名乗った親衛隊長が少女リサの前にひざまずいた。


「ご無事で何よりです。リサ・デュランダル王女。城の者たちが待っております」


「ありがとう、デュランダル」

 リサは親衛隊長に一礼した後、少年に振り返って微笑んだ。


「ありがとう、レン。どうぞ、一緒に、こちらへ」


 王女リサは少年に深く一礼し優しく手を差し伸べた。


 Fin

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星の雫のリサ snowkk @kkworld1983

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