第2話 自分がそうと決めたなら

探索し始めてから約30分位、僕はこの場所に関して幾つかのことに気づいた。

まず、この場所は‘どこかの室内’と言うよりも延々と続く‘奇妙な空間’だということ。急に行き止まりに当たり、少し戻って右側にある道を進むと急に開けた場所に出たりなど間取りがぐちゃぐちゃなのだ。

次に、多分前に人が居た可能性が高いということ。今は僕以外に人が居る可能性はあまり無いと思うが、ロープや食べ物のゴミなどがポツポツ置いてあったのだ。ちなみに使えそうな物や食べ物は回収していっている。ゴミはまぁ…そのまま放置しておいても大丈夫だろう。

そして最後…

「どうして化け物が居るんだぁぁぁぁぁ!!!!」

そう。ここには化け物が居るということ。え、叫ぶ余裕とか考える余裕が何故あるかって?本当は無いさ。ただ、もうこの針金モドキの化け物と追いかけっこするのに疲れてきちゃってね…起きてからの記憶の中で、この状況を打開する策を考えたかったからこうやって整理していたのさ。

どうやら前の"僕"は、頭の中での一人喋りが習慣?そもそも好き?だったようだし、体力もあって足も速かったみたいだからね。

さぁさて、どうしたものかな…手元にあるのはロープだけ。物理攻撃をするにしても弱すぎる。かといって扉や隠れられる空間がありそうな訳でも無い…何なら、さっき来た方向と逆側に走ってしまっているから行き止まりに当たってしまったら即終了。体力も段々と無くなってきているような感覚があるからなぁ。

「ッはぁ、はぁ、あ〜もう!!都合よく扉とか出てきてくれないかなぁ!?」

いつ追いつかれるか分からない不安や、何故こんなことになってしまったのかという怒りに任せて怒鳴った瞬間、出てきたのだ。都合よく扉が。

明らかに叫ぶ前は無かったはずなのにどうして…?そして、いかにも入れとこちらに言うかのようにEXITと書かれた看板が扉の上に掛かっていた。

もしかしたら罠かもしれない。死ぬかもしれない。だけど、この状況を切り抜けるにはこれしかない!!

不安しかなかったが、微かに抱いた希望に覚悟を決め全力で扉に向かう。

「絶対に逃げるんだぁぁ!!」

腕を伸ばしてドアノブに手を触れようとした瞬間、その扉は急に開いた。そのせいで姿勢が崩れた僕は転ぶように前に倒れながらも、その扉の中に無事に入ることができたらしい。顔面から着地するのと同時にバタンという扉の閉まる音が聞こえた。

「だっ!ってて、いたいぃ…」

見事に強打した鼻とおでこを押さえながら周りを見るために目線をあげると、そこはさっき居た部屋のような場所ではなく、ボールプールなどがある室内遊園地のような場所だった。

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夢の奥底で @Myananash1

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