矛盾で卑怯で、哀しくて。

嘘をつかない人生はない。

けれど、嘘をつけない人生もある。
それが同じ人間なのか、違う人間なのかは、分からないけれど。

責任ある選択を引き受けながら、人は生き、交錯し、
それぞれの岐路を進んでいく。
その希望と儚さを、物語は童話のかたちに託し、
細糸のように繊細に、けれど大胆に紡ぎあげていく。

優しいだけの話ではない。
むしろ、心の弱いところを突いてくる。

けれどこういう作品のまなざしを、私は信じていたい。