第2話


 大みそかは、「おおつごもり」ともいう。

 樋口一葉の小説のタイトルになっている。

 未読なので調べると、映画化もされた代表作で、あらすじも載っている。

 主人公は「お峰」という奉公人で、なんというか、「守銭奴」というディケンズの小説に似た話。 「マッチ売りの少女」にも雰囲気が似ている。


 一葉という人も貧乏だったらしい。 成人せずに亡くなって、お札になった偉人というのもレアだなあ? 「たけくらべ」も読んだことあるが、擬古文で、読みにくいので、称揚されるゆえんが分かりにくかった。 が、みずみずしい、本物の詩人、とか、そういうポエジーは感じた。…


 女流作家を「閨秀」という。 この字は「ねや」という意味で、「ねやごと」を書く感じのニュアンス。 社会派の、山崎豊子や有吉佐和子は例外で、女流はセクシャルな話がテーマな方が多い気はします。


 紫式部も、「閨秀」という呼称が似合う…清少納言だと「才媛」とか?


 読んでないけど、山田詠美さんの「ベッドタイムアイズ」とか、まさに閨秀w


 女流でよく読んだのは新井素子さん? とか、中島梓も読んだ。 江國香織さんも、「閨秀」にふさわしい雰囲気。 少し前の、曽野綾子、三浦綾子とかも社会派ぽい。 海外の、MミッチェルはGone with the wind が有名。 アガサクリスティも少し読みましたが、ローリングの「ハリーポッター」はほとんど読んでいません。


 文学部は女性が多いし、語学一般に女性のほうが得手がいい感じもある。

 で、精神年齢がもっと低いころには、オレは少女漫画とか、大人っぽい女性的なもの一般にもっと違和感が強くて?当たり前かもしれないですが、到底理解も及びませんでした。


 「源氏物語」とかが評価されるのは、恋愛の機微とかオトナっぽい、渡辺淳一さんが書きそうなテーマを平安期の人が書いたという、そこなんでしょうが、いまだにそういうのは遠い夢みたいな感じです。


 女性のほうが早熟なのは、普通に成熟していけば勝手にオトコはアプローチしてくるから、ほっておいても異性との交流の機会が多くて、孤立しにくく、一方、オトコ一般のほうが、内向的な性格なら、いつまでも孤独で童貞とか、そうなるケースが多くて…おれのように未だに満足に異性と口を聞くのに慣れていなくて、戸惑ってばかり…そういう失敗例が多くなるのだと思います。


  

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大みそかの『人声天語』 夢美瑠瑠 @joeyasushi

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