英雄は現実に帰れない

生還者一覧

■ 共通事項（全生還者）

• 元は事故・病気などで死亡寸前だった人間

• 政府公認VR戦闘実験の唯一の生還者群

• 実験生存率：0.5％未満

• 実験前（現実世界）の記憶は大幅に欠損

• 異世界（VR）での記憶は極めて鮮明

• 体内に制御用ナノデバイス埋め込み済み

• 近未来型戦闘スーツを常時装備

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■ 《レムナント》

（主人公）

◇ 外見

• 年齢：20代前半相当

　　　• 性別：男性

• 体格：中肉中背、無駄のない筋肉

• 髪：黒、やや長め

• 目：感情が薄いが、戦闘時は異様に冴える

• 装備：軽量近未来型スーツ（機動性重視）

◇ 武器

• 剣（単一装備）

• 他武器への適性：ほぼ皆無

• 剣の扱いのみ、異常な完成度

◇ 能力特性

• 異世界で培われた戦闘理論が完全に現実へ適応

• 反射ではなく「未来予測」による戦闘

• 状況把握能力が極端に高く、戦闘中でも冷静

• 殺害・非殺害を自分の意思で選択可能

◇ 精神状態

• 基本性格：その場の勢いで生きる

• 実戦時：異常なまでに落ち着く

• 自己認識：

「英雄でも兵器でもない、中途半端な残骸」

• 他者の壊れ方を“理解してしまう”異常性

◇ 政府評価

• 戦闘能力：S

• 制御難易度：SS（最悪）

• 危険指定：観測対象／最終処理担当候補

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■ 《バレット》

◇ 外見

• 年齢：30代前半

　　　• 性別：男性

• 体格：細身だが無駄のない筋肉

• 髪：短髪

• 表情：常に虚ろ

◇ 武器

• 高性能近未来型ライフル

• サブ：短剣

◇ 能力特性

• 極端な射撃反射速度

• 思考を介さず引き金を引く

• 近接適性も高いが、理屈がない

◇ 精神状態

• 死に場所を求めるタイプ

• 生還した自分を肯定できていない

• 戦闘＝存在証明

• 平時は無気力、戦闘時にのみ活性化

◇ 政府評価

• 戦闘能力：A

• 制御難易度：B

• 消耗前提の前線要員

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■ 《ウィスプ》

◇ 外見

• 年齢：10代後半

　　　• 性別：女性

• 体格：細身

• 髪：淡色、短め

• 表情：感情が乏しい

◇ 武器

• 無人攻撃ドローン複数

• 本人は直接戦わない

◇ 能力特性

• 完全な後方指揮型

• 戦場を“盤面”として処理

• 感情を介さず合理判断

◇ 精神状態

• 戦場に「自分がいる感覚」が希薄

• 恐怖は理解できるが、回避行動を取らない

• 自己保存欲求が低い

◇ 政府評価

• 戦闘能力：A

• 制御難易度：A

• 後方支援・指揮向き

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■ 《グラッジ》

◇ 外見

• 年齢：30代

　　　• 性別：男性

• 体格：巨漢、筋骨隆々

• 髪：短く刈り上げ

• 表情：常に険しい

◇ 武器

• 巨大近未来型斧

◇ 能力特性

• 超人的な怪力

• 正面突破型

• 被弾を厭わない突撃

◇ 精神状態

• 怒りに依存

• 守れなかった過去への執着

• 戦闘中のみ自己肯定が成立

◇ 政府評価

• 戦闘能力：B+

• 制御難易度：C

• 突破役・囮要員

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■ 《シェル》

（最重要危険個体）

◇ 外見

• 年齢：20代前半

• 性別：女性

• 体格：重装甲スーツで完全に覆われている

• 表情：常に笑顔、軽薄

◇ 武器

• 重装甲そのもの

• 防御特化・体当たり・捕縛

◇ 能力特性

• 圧倒的防御性能

• 被弾・痛覚を許容

• 長時間戦闘可能

◇ 精神状態

• サイコパス

• 善悪・恐怖・痛みを理解している

• しかし共感・ブレーキが存在しない

• 破壊を「面白い」と感じる

• 命令には忠実（理由不要）

◇ 政府評価

• 戦闘能力：S

• 制御難易度：A（命令限定）

• 最優先運用兵器

• 《レムナント》による間接制御を想定

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■ 総評（政府内部）

• 生還者は「チーム」ではない

• 互いの欠落を補う“歪な集合体”

• 最も危険なのは単体能力ではなく

《レムナント》と《シェル》の同時存在