第3話 『目玉焼きが半熟じゃなくても』/星乃さん
今日、お題の『卵』を考えながら、たまたま『カクヨム甲子園2025』入賞作品を眺めていました。すると、星乃さんという方の『目玉焼きが半熟じゃなくても』が必然的に目に止まりました。https://kakuyomu.jp/works/16818792439804252283
読んでみますと……
高校生とは思えない素晴らしい作品。二人の女友達のすれ違いと友情が文通を通して濃く書かれているのです。短編で小学校1年から結婚までの人生の大事な部分を瑞々しい感性で書かれていて。
(ちなみに私は高校の時に女子と文通してました。今思うと恥ずかしい)
我々大人は、いかに読まれるか、コンテストに選ばれるかという視点でライトな作品を書く人が私を含め結構多いですが、本当はこういう作品を読みたいし書きたいのだということを認識しました。
✨ ✨ ✨
最後になります。
人間の子供は平均2人、犬は6匹、鳥は一生に卵を20個くらい? サケ(イクラ)は千個くらい産みますよね? この子供の数や卵の数で思う事があります。
子の数の逆数2/nはなんと悲しいことに、その生き物の生存確率になります。
生存確率が2/1000しかない魚は平均で1000個の卵を産まないと、1組の夫婦ができません。つまり卵を産めるのは1000匹中1匹(オスも含めると2匹)しかおらず、他の姉弟998匹は卵を産むまでに死んでしまうのです。
6匹の子犬は4匹が子孫を残さずに死ぬ計算です。そういう意味で私は生存確率が高い人間に生まれて幸運だったと思います。そして早くに亡くなった人たちの分まで長生きしないといけないなと思っています。誰かの幸せに貢献することが後半生の務めだと思います。
多くの生物の中で哺乳類は卵を産まないように進化した珍しい生物です。完全な姿になるまで母親の胎内で成長してから産まれます。女性は卵子を左右の卵巣からランダムに月に1回排出します(排卵)。受精しないと卵子は対外に排出されます(生理)。
昭和の時代、五つ子ちゃんの成長をテレビでやっていました。微笑ましい映像で、好きな番組でした。昔は排卵誘発剤を多用していたのでしょうか? 最近は聞きませんね。一方で双子は今もすごく多いしやはりとても魅力があります。マラソンランナーにも多いですね。一卵性の双子はそっくりで羨ましいです。カクヨムで頑張っていたレモン姉妹は元気ですかね~?
なぜ、哺乳類は卵の様な便利なシステムを捨ててまで、胎生という奇抜な方法を取ったのでしょうか? 胎生の最大の利点は、母体が胚を保護することで外部環境からの影響を最小限に抑えられる点だそうです。また、胎内で母親から栄養や酸素が供給され成長が進んでから生まれるため、外部での生存に有利な状態で生まれてくることができるんだそうです。
卵に比べると非常に恵まれた環境なんですね。やはり我々は母親に感謝しなければいけない存在の様です。
あまり母親をないがしろにしていると、次に生まれ変わった時は卵で産み落とされるかもしれませんよ。周りに自分と同じような稚魚が大量にいたら、人生(魚生?)は過酷なものと覚悟が必要です。なにせ結婚確率は1/1000かもしれませんので。
人間の内に母親を大切にしましょう。
ごめん母さん。いろいろw
(2025.12.26)
さにーさいどあっぷ ぷりーず 🎍三杉 令 @misugi2023
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