第2話 ロッキーとコロンブス、電子レンジ

卵を5個、割ってコップに入れます。男はそれを一気に飲み干します。

何の映画のシーンかご存知でしょうか?


シルベスタースタローンの『ロッキー』(1976・米国)です。

低予算で制作されたにも関わらず大ヒットでした。朝のトレーニングのシーンがキラリと輝く印象的な映像でした。ボクシングの宿敵を倒し、エイドリアンへの愛を叫ぶラストシーン?は感動でした。


米国では日本ほど卵の衛生管理がしっかりしていないので、食中毒の危険があることから実際には生卵を飲むことはしません。


一方、日本の卵は安全ですね。TKG、私は白だしをかけて食べるのが好きです。子供の頃は箸で穴を開けてチューっと吸い込んだこともあります。今はやりません。


そうそう、生卵とゆで卵の見分け方は知っていますか? くるくる回してピタッと指で止めて、すぐその指を離してみてください。再び回り出せば生卵です。液体は惰性で中で回り続けているからですね。


✨ ✨ ✨


さてロッキーを生んだ、ロッキー山脈のある国アメリカ合衆国を発見した人は誰でしょう? そう、イタリアの探検家コロンブスですね。


『コロンブスの卵』の逸話を知っているでしょうか?


コロンブスは新大陸を発見した後のパーティーで誰かに「誰でも新大陸の発見はできた」と言われたそうです。そこで彼が「卵をテーブルに立ててみてください」と言うと、誰もできませんでした。

するとコロンブスはなんと、卵の尻をテーブルでぐしゃっと潰して立てたのです。

新大陸の発見もこれと同じで、誰かがやった後にそれなら出来るというのは簡単だが、実際に最初に思い付いて実行することは難しいということを示したのです。


さて、卵をつぶさなくても立てる方法をご存じでしょうか?

塩を使うのです。塩を少しまいたところに卵を立てます。うまく立ったら残りの塩を吹き飛ばすと、何と言う事でしょう。卵が自立しているではありませんか!


卵の形、縦方向は外力に非常に強くなっています。一方中からは簡単に割れます。自然が作り出した形状に感嘆します。


✨ ✨ ✨


私は高校生の時寮にいました。寮の食堂では時々事件が起こります。

卵を電子レンジに入れてしまう学生が多々いました。


 ボン!


大爆発です。レンジの中はぐちゃぐちゃになります。卵や密閉したものに液体が入った状態で電子レンジに入れると水分が蒸発し膨張し破裂します。あの『神様の定食屋』の中村颯希さんはリアルでは大根おろしの辛みを取ろうとラップに包んでレンジに入れて爆発させたそうです。あと電子レンジに金属など導電体を入れるとショート(短絡)状態になるので危険です。


電子レンジと圧力鍋、気を付けてくださいね。


今年、卵が史上最高値になっていますね。10ヶ月も前の鳥インフルエンザの影響が出ているそうです。私の会社の近くにも養鶏場があり、風向きによっては時々、なかなかの香りを運んできます。それはさておき野鳥が運んでくる鳥インフルエンザ、養鶏場を経営されている方はたいへんでしょうね。応援しましょう。


ニュースで液卵というものを初めて知りました。中身を加熱殺菌、パックしたもので冷凍で2年は保存できると言う。缶詰などもそうですが、殺菌密封すれば冷凍は必要ですが長期保存ができるのですね。


もう一話お付き合い願います。

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