甘さが幸福じゃなく、誘導・馴致の味に読めるのが上手いです。

可愛い皮をかぶった、かなり本格的なダークファンタジー/心理ホラーです。

ルリスの無垢さが武器にも弱点にもなっていて、読者は守りたいのに、守れない感じが苦しい。

そして最後の日付が、もう“次回”のためのナイフみたいに見える。

この先どうなるか怖いものの、読み進めたいと思わせてくる、そんな小説!