もしかして共感覚!?
ハル
子どものころから、私にはある「特技」がありました。いえ、特技というよりは特徴といったほうがよいのかもしれません。
――文字に特定の色を感じるのです。
ひらがなやカタカナでも感じますが、いちばん強く感じるのは漢字です(これはダジャレではありません。言いたいことをそのまま言っただけなのです信じてください)。
もっとも、明らかに漢字の持つ意味に影響されて感じていることもあります。「赤」には赤を、「青」には青を、「花」にはピンク色を、「草」には薄い緑色を、「春」には青緑色を、「夏」にはオレンジ色を、「秋」には赤を、「冬」には白を感じます。「鮫」は黒、「猫」は茶色、「蛇」は薄い青緑色ですが、これもある程度影響されているといってよいでしょう。
文字のかたちにも影響されているらしく、画数の多い文字のほうが濃い色に感じられることが多いです(あくまで『多い』であって、例外もあります。画数が少なくても『大』には黒を感じますし、画数が多くても『誠』には水色を感じます)。
どんな文字にどんな色を感じるのか、他にも実例を挙げてみましょう。まずは漢数字です。
一⇒白
二⇒緑
三⇒赤
四⇒ピンク色
五⇒青
六⇒薄い茶色
七⇒黄色
八⇒青
九⇒黄色
十⇒水色
百⇒水色
千⇒薄い茶色
万⇒赤
次に、いま手元にある本の適当なページを開き、最初に目についた漢字で試してみます。なお、順番は音読みの五十音順に並べ替えました。
一冊目は、高田大介『図書館の魔女』の第4巻。本題とは関係ありませんが、この本とんでもない名作ですよ! 刊行時から気になっていて、ようやく昨年末に読んだのですが、言語学の知識がちりばめられた、権謀術数あり純愛あり友情ありミステリありアクションありの、他に類を見ない驚異の異世界ファンタジーなのです!
割⇒緑
思⇒青
事⇒黒
深⇒薄い茶色
節⇒茶色
選⇒赤
卓⇒水色
動⇒黒
導⇒濃い赤
悲⇒ピンク
忙⇒白
望⇒紫
二冊目は、M・W・クレイヴン『デスチェアの殺人』の下巻。本題とは関係ありませんが、この本も凄まじい傑作ですよ!
大好きなイギリスの警察ミステリ「ポー&ティリーシリーズ」の第六作なのですが、もうとにかくどんでんを返して返して返しまくってくるのです! さすがにもうないだろうと思ったあとに、さらに三回くらい返される。一瞬たりとも気が抜けない、まさに巻を
あっ、ここでサメぬいのマノーが、「あるじどの、この『えっせい』のしゅしはごほんをしょうかいすることではないまのだ……」とツッコミを入れてきました。マノーは我が家でいちばん真面目なぬいぐるみですからね。閑話休題。
案⇒青
家⇒茶色
過⇒緑
賢⇒濃い赤
瞬⇒黒
真⇒赤
判⇒水色
無⇒濃い緑
鳴⇒濃い青緑
容⇒薄いピンク
要⇒赤紫
惑⇒紫
そして最近、何気なく科学雑誌を見ていて知ったのです。これがどうやら共感覚らしいということを……!
共感覚というものの存在自体は、学生時代から知っていました。でも私は、「文字に色がついて見える」は共感覚であっても、「文字に色を感じる」だけでは共感覚ではないと思っていたのです。
でもその雑誌によると、またネットで調べてみたところによると、「文字に色を感じる」だけでも共感覚といえるようでした。もちろん諸説あるとは思いますが……。
やったぜ、俺、共感覚者!
ただ、共感覚者だからといって、特に便利なことがあるわけではありません。強いて言うなら、似ている名前でも感じる色が異なれば間違えないということくらいでしょうか。「橋本さん」を「本橋さん」と呼んでしまうことはないでしょうし(名前や熟語のばあい、おおむね先に来る文字の印象のほうが強くなるので、『橋本さん』は『橋』の青、『本橋さん』は『本』の薄い茶色なのです)、「ナガタさん」が「永田さん」か「長田さん」か迷うこともないでしょう(『永田さん』は『永』の水色、『長田さん』は『長』の茶色なので)。
大変なのは、小説のキャラクターの名前をつけるときです。姓も名前もキャラクターのイメージに合った色のものをつけないと落ち着かない。
ただ、同じ姓のキャラクターが複数人登場するばあいだけはしかたがありません。親子でも兄弟姉妹でも当然性格は異なりますし、従ってイメージカラーも異なるということが多いので、誰かは姓と名前の色が合わないという事態になってしまいます。
あっ、ただ、他の方のキャラクターについては気にしていませんので、どうぞご安心くださいませ。
でも、便利なことがないとしても、こういう感覚を持っているのは何だか楽しいですし、ひととちがうのが嬉しいお年頃なので(真っ赤な嘘ですごめんなさい。そんな時代はXX年も昔に過ぎ去りました)、少し誇らしいような気持ちもあります。長い付き合いなのでもう慣れっこになっていて、特に疲れることもありません。
皆様のなかにも、同じように文字に色を感じる方はいらっしゃるでしょうか?
あるいは、ちがうかたちの共感覚をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?
もしいらっしゃったら、コメント欄でお話を聞かせていただけると嬉しいです。もちろんそうではない方のコメントも大歓迎です!
〈了〉
もしかして共感覚!? ハル @noshark_nolife
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます