第6話 復讐しろ

伸びる子は、だいたいすぐわかる。

ここで言う「伸びる」は、後からぐんぐん追い上げるタイプのことだ。


逃げ切りがうまくいく子は、ほとんどいない。

いたとしたら、単純にIQが高くて、勉強に苦労しないタイプだ。


じゃあ、どんな子が伸びるのか。


答えは一つ。


「復習をきちんとする子。これ一択」


すると、だいたいこう返ってくる。


「でも、うちの子、やりっぱなしなんですよ」


あるあるだ。

そもそも、ちゃんと復習できる子は塾なんて要らない。


だから、こう説明する。


「うちに通う目的の一つは、復習の意識付けですね。

時間が余るように設計してるので、自然とそっちに意識が向くようにしてます」


返ってくる反応も、だいたい決まっている。


「でも、教えてもらうのが塾なんじゃないですか?」


正直に言うと、

こう言う親は、現役時代に勉強できてなかった人が多い。


なので、角の立たないカウンターを出す。


「ジムに行って、筋トレを説明されただけで筋肉つきます?

それと一緒です」


これで理解しない親は、モンペ率が高い。

なので、体よくお断りを入れる。


じゃないと、

追加補習の依頼とクレームで、日常が破壊される。


というわけで。


あー、今日も平和だ。

いい天気だなー。(すっとぼけ)

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