愛は、こんこんと湧く泉。クリスマス・イブにぜひ！

愛する人の願いを、ただ純粋に、自分が思う「理想」の形で叶えたい。
そこには、年月や労力、金などをも超える、無償の、究極の愛情が必要。

主人公が、愛する人のシンプルな願いを叶えるためだけに行う膨大な作業と、その過程。詳細に描かれているため、こんこんと湧く主人公の愛の深さが際立つ。

ラスト。男と女（あるいは女と男、その他でも）、生き物同士が惹かれ合い、報われることの難しさを、深い余韻とともに考えさせられました。
できればクリスマス・イブの今日、またそれ以外の日にも、愛について考えたい方に読んでいただきたい作品です。