侯爵家に行儀見習いとして送られた竜人の令嬢は、魔導具作りの夢を捨てたくない

田舎の男爵令嬢ツィトローナは、幼い頃から魔導具を作る魔導具技師になることを夢見ていた。
しかしその夢は「女の子には向かない」と両親に否定され、反抗期を迎えた彼女はついに手を焼かれ、淑女としての教育を受けるため、貴族の娘が他家で礼儀作法を学ぶ“行儀見習い”として侯爵家へと送られることになる。

竜人の血を引くという理由もあり、貴族社会で浮いた存在となるツィトローナだったが、侯爵家での生活は意外にも“学ぶこと”を否定しない場所だった。
慣れない礼儀作法、厳しい教育、そして初めて出会う大人たちとの関係の中で、ツィトローナは自分の夢と向き合い、小さな一歩を踏み出していく。

小説家になろうにも掲載があります。