自分では到達し得ない未知の領域を、垣間見させてもらった

本作は、豊かな人達の世界を、著者やご息女が垣間見、交流したお話。

書かれているのは同じ世界にありながら、わたしなんぞでは入ることが叶わない、未知の領域である。


この“豊かな人”というのは端的にいえば「お金持ち」である。
だが、このお話に登場する2人の“豊かな人”は、ただお金を持っているというだけではなく、その精神も豊かであった。

人に施すことを厭わず、ためらわない。
もちろん、お金あってのことではあるが、お金持ちであってもその精神を持っている人はなかなかいないのではないだろうか。

彼女たちは、経済的にも精神的にも、わたしには未知の領域に達している人達であった。

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