日常に侵入してくる異物感

再婚という日常的な出来事を、思春期の視点から丁寧に切り取った静かな不穏さが魅力の作品。
ビニールカーテンという象徴的なモチーフが、物理的にも心理的にも曖昧な距離を鮮やかに描き出している。
主人公と義姉の会話は軽やかでありながら、どこか危うく、これから何かが変わってしまう予感を強く残す。
派手さはないが、じわじわと沁みる導入編。

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