あなたは一体誰⁇ それが1番怖い気がする

生活に追われながらも懸命に働き、母として踏ん働くシングルマザーの日常を優しい視線で見つめている語り手かと思いきや


なんと言えばいいか、最初は親切で思いやり深い人物に見える語り手が、次第に相手の生活を監視し、所有しようとする存在へ変わっていく

その何とも言えない気持ち悪さ。


「応援しているだけ」という自己正当化と、受け取る側の恐怖や拒絶のズレが生む気持ち悪さは鮮烈です。


はっきりとした事件描写をせず、日常の延長線で狂気を描いているからこその怖さ。



善意と加害の境界線ってなんだろうと考えさせられました。


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