もし、広大な野原にいたのなら──。

わたしは今、小さな花々が一面に咲き誇る高原にいるような気分に浸っている。
遠くでは雪を被った険しい山々がみえる。

雲は近く、むしろわたしは座っているこの場所よりも低いところをゆっくりと過ぎていく。
今なら、掴んで食べられそうだと言うのも、嘘ではないように思う。

穏やかな風が髪をさらい、ふと耳にかけて振り返る。

そこにわたしたちを待っている人がいるような気はして、微笑み返す。

そんな気分で読むことができる……手元においておきたい作品だと思ったんだ。

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