劇場にて
屑木 夢平
劇場にて
スクリーンの中
顔にコンプレックスのある主人公が間違って指を切った
まったく不意打ちの痛々しいシーン
私の口から「アッ」と思わず声が漏れる
その瞬間
観客がいっせいにこちらを振り向く
暗闇に輝く匿名の視線
恥と後ろめたさが私を椅子にきつく縛りつける
主人公よ
おまえはこの痛みに耐えてきたのか
ずっと
ずっと耐えてきたというのか
劇場にて 屑木 夢平 @m_quzuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます