2 お風呂場と電気洗濯機

 今では当然、家の中にお風呂がありますよね。

私の小さい頃は、母屋と離れた別の所にあったんですよ。

えぇっ?ってここは驚くところです。

お風呂場は3畳位で独立した建物の中にありました。

建物の外には、お風呂を沸かす焚口があり薪で焚いていました。

勿論、五右衛門風呂でした。


 その頃、我が家は6人家族でした。

最初に父が入り最後に母が入っていました。

最初はちょうどよい湯加減もみんながどんどん入るうちに湯が冷めてくるので、

母が外から薪を足して沸かしてくれていました。

当時は周りの家もみんな五右衛門風呂で、別の場所にお風呂があるのが普通でした。


 最近になって五右衛門風呂に入る機会があったのですが、身体の芯からポカポカ温まってこんなに気持ちの良いものだったんだと改めて感じました。

考えてみたら薪で沸かして入るお風呂は面倒ですが、その気持ち良さを思ったら、昔のお風呂は結構贅沢だったのだと思いました。


 それから洗濯機はお風呂場の中に設置してありました。

その頃の洗濯機は一層式絞りローラー付き洗濯機でした。

1954年頃には登場していたようです。

洗濯機の右側にローラーが付いていて、そのローラーに洋服を挟んで手前のレバーをグルグル回すと水が絞れるという仕掛けでした。

しかし、このローラー絞り機は厚みのあるものは通せないので、手で絞るしかありませんでした。

そのうち、二層式洗濯機が売り出されて右側が脱水機になっているタイプになりました。

左側の洗濯槽で洗濯が終わると、右側の脱水機に手動で移して脱水するのです。

今は洗濯機も進化して便利になりましたね。

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昭和のあの日はセピア色 この美のこ @cocopin

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