それは本当に「自由」ですか?

「ご自由にどうぞ」

親切で、優しい言葉に聞こえる。
こちらに選択権をくれる言葉。

これを聞いて、どう行動するかは
『私』が決めていい。
だって、自由だから。
目の前には食事、食べるも食べないも自由。
その理由も自由。


良い匂いがしないから、食べない。
美味しそうに見えないから、食べない。
――食べ物に見えないから、食べない。


「ご自由にどうぞ」


でも、もしそれがあなたが食べるまで、
「丁寧に最適化」され続けたら?

あなたが食べるまで。
あなたが何を注視したのか、
あなたが何に違和感を持ったのか、
あなたは何に強く反応したのか。

繰り返して直して、
繰り返して直して、
また繰り返す。

あなたが食べるまで。
何度だって食べ物を差し出す。


そんな「ご自由に」を出されるお話。


繰り返し観測されるその不気味さと
「食べても」どうしようもできない
読後感が残る作品でした。

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