あなたともう一度出会えたら
突然だが私には前世がある
そんな大した前世ではないが一つ心残りがある
私の恋人だ
優しくて、かっこよくて、世界一の恋人
もう一度あなたに会いたい
(でも、無理だろうな)
なぜなら、私の足はもう動かない
交通事故に遭ったのだ
前世の薄っすらな記憶をたどりに思い出の地を巡っていた時、ちゃんと信号が見えてなかったのが原因だった
やっとあなたと一緒に人生を歩めると思った
病気なんてないこの健康な体で
もしも、もう一度あなたと出会えるのなら
「私と結婚してください」
曇りの外を見ながら思わず呟いてしまう
逆プロポーズなんてちょっとアレだろうか
でも、あなたならきっとOKしてくれるはず
ずっと側にいてくれたから
あなたとの思い出を脳内で再確認して行く
初めましては合コンだった
友達に彼氏が欲しいと言ったらちょうど人数集めしている最中の合コンがあってラッキーだった覚えがある
再開はクリスマス
駅前の大きなツリーで出会った時運命の人だと思った
初めて2人で出かけた場所は水族館
ペンギンの写真をいっぱい撮って、ちょっと大きめのぬいぐるみも買ってくれた
そして、クリスマスの夜に再会した場所であなたは私に告白してくれた
そのまま同棲をして、そして私は病気で死んだ
まだまだやりたい事があったのに、もっとあなたと一緒に居たかった
あなたと結婚をしてみたかった
もしも、あなたとこの広い地球でもう一度出会えたら
それは、運命だろう
もう一度あの言葉を呟く
「私と結婚してください」
あなたともう一度出会えたら、あなたにそう伝えたい
もしも来世があるなら 11800歳 @11800
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます