花開いた才能は、遅咲きでも輝いている
- ★★★ Excellent!!!
魔力があるのが当たり前、の世界に生きているセラは、『魔力なし』だったためお荷物扱い。
フェイス女学園でも必死で学んだはずが、卒業試験でも満足な魔法はできず、事務員となった。
真面目に仕事に取り組むセラだが、先輩の当たりは強い。
溜まったストレスを、寝る前の刺繍で解消していたセラは、学園のバザー協力のお願いのため訪れたドレスショップで、運命の出会いを果たす――。
どんなものでも好きなものがあるっていいよね、と深く頷きながら、真面目で一生懸命なセラを応援しつつ読み進めてみると。
固く閉じていた蕾が開いていくような、瑞々しいストーリーに出会えます。
セラが作るのは本当に素敵な仕掛けの刺繍で、身につけた女性を後押しする優しさまで織り込まれている、と感じます。
そしてきっとそんなセラの綺麗さに、ドクター・ボイルも心を奪われたに違いありません!
ぜひ、才能が花開く瞬間を、目撃してください。
オススメです!!