才能無しは喰らって生きる ～Level0少年コウ、未発見スキル【喰種】で英雄へ至るまで～

剣も魔法も使えない――
才能を測る儀式で【Level0】と判定された少年コウは、
“生きる価値無し”として両親に捨てられた。

飢えを凌ぐために拾ったもの、捨てられたものを口にし、
それすら尽きた冬の日。
コウは雪の下に転がる“人の死体”を見つける。

生きるため、尊厳を捨て、
彼は“人を喰らった”。

その瞬間、発動した未知のスキル――
【喰種】
「喰らった相手の能力を継承する」

剣術弱。

それは確かに、才能だった。

世界に発見されていないがゆえに
“存在しない者”とされてきた少年が、
血と泥にまみれながら語り継がれる英雄となるまでの物語。