【底辺陰陽師】の僕が、裏社会の支配者を気取る物語！

　これは白髪の少年――シエンが自分を弱いと思い込みながら、時に神すら倒す英雄譚。


　最初はただ、裏社会の支配者ごっこをしていただけだった。若気の至りで意味深な発言を繰り返していただけ。それなのに……――どうしてこうなった。妹は未だに僕を裏社会の支配者と信じて疑わない。


　でも、今さらただの中二病だなんて口が裂けても言えない……。だって兄の威厳がなくなっちゃうじゃん！　もうこうなったら演じるしかない！　裏社会の支配者を！