ひらがなたちのきみょうなせかい。つきぬけている――!

 最初あぜんとした。
 読者である自分と決して同じ方向は向いてくれないが、登場するひらがなたちは、彼ら独自の視点を持ちながらまっすぐに突き進んでいる、いや突き抜けている。
 そのすがすがしいまでの「置いていかれ感」が妙に心地よくて楽しい。
 タグに「すみません」と入っているのを見て笑ってしまった。

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