推理小説大好きな私には、目から鱗の様な素敵な作品に驚きました。謎だけでは無く、作品の中に日本人ならではの戦争に対しての情感も入り、沢山の人々に感動をもたらすと思います。とても素晴らしい作品です。
まず落ち着いた筆致に驚きました。これは完全に文芸ですね。書籍文芸に慣れた私にはふるさとに帰ってきたような安心感。そして一つ一つの単語や雰囲気が「知っている人」しか書けない空気をまとっています…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(181文字)
かつて、大日本帝国は戦っていた若者たちが未来を勝ち取るために戦っていた生きては帰れぬと知りながら出撃する者も多かったそんな時代の、1人の男が遺した手袋には切ないまでの想いが縫い付けら…続きを読む
時は戦時中。佐々木は、兵士の遺品整理に明け暮れている。そこに見覚えのある名前を見つけることになる。山崎中尉。沖縄方面に向かい、未帰還。功により、海軍大尉に任ず。しかし、彼の遺品に…続きを読む
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