三角関係にもならなかった想い

ピアニストの奏に、百合子と恭一郎が想いを寄せますが、奏には事情があって二人の気持ちには応えられません。
その理由が何とも言えないもので、奏が“自分らしく”生きるにはといった問いかけが出てきます。
百合子と恭一郎も奏への想いは誠実なものですが、その想いが奏を苦しめるのが切ないです。
時代背景もあり、奏のような人をひとりの人間として愛することが世間的にも難しいのもあると思いました。
そんな奏はどういう道を選ぶのか、そこまでの様子がピアノの楽曲を交えて丁寧に表現されています。おすすめです。