ちょっと私などでは想像もつかない日々を送る作者の、恨み節のような言葉の数々である。語られる内容には諦念すら漂うが、惹きつけてやまない文章力が先を読ませる。語弊を恐れずに言ってしまえば、おもしろいのだ。内容と裏腹に文章が生き生きしている。これぞ、文学の力。
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