「無職」の目が見抜く、落ちこぼれたちの逆転劇

神殿で「無職」判定を受けた少年レオンが持つのは、迷宮の魔力構造を"視る"という特殊な眼。武器を振るえば壊す戦士、暴発する魔術師、魔力切れする治癒士、肝心な時に外す狙撃手——
誰からも期待されない落ちこぼれパーティー《デッドライン》に拾われた彼は、その眼で仲間たちの「欠陥」の先にある可能性を見出していく。
壊れた斧の歯車を直し、暴発する魔法の流れを曲げ、外れる矢の軌道を読む。無職だからこそできる視点が、落ちこぼれたちを「本物の探索者」へと変えていく。だが迷宮の奥で目にしたのは、父が追い続けた謎——円環状に並ぶ「七つの光」。世界を揺るがすという伝説の《七大ゴーレム》の気配が、静かに目覚め始める。
成長物語の先に待つ、世界の真相。落ちこぼれが境界線に立つとき、物語は加速する。

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