ライトでコミカルな作品と油断するなかれ、すっごい情緒がアップダウン。

冒頭、1話で相当に主人公がおいたわしい感じである。
成程、これならば異世界にでも転生できた方が……と思わせてからの展開で、読者の感情はぐらんぐらん揺らされる。

コミカルに見えてシリアス、けれど緩めるとこをは存分に緩めるといった感じで、真面目な部分では息を呑んでしまうし、軽い部分はしっかり笑える。
私のおススメは魔王様だ。

異世界転生物を上手く皮肉りつつ、決して軽んじるわけでもなく設定を構築しているのが分かる。
これは続きが楽しみだ、ということで、他の方もこの感覚を味わって欲しい。