令嬢の元にやってきたオネエ教育係――。

“風花令嬢”ローラは、周囲から冷たく、無愛想だと思われている伯爵令嬢。

けれど彼女には「花を咲かせる魔法」という貴重な才能があり、心の芯には本物の優しさと繊細さを秘めています。

そんなローラの元にやって来た教育係・モモ・エンデです。異世界から来たという破天荒で自由奔放な人物であり、型破りな言動と柔らかい包容力で、ローラの日常と考え方にじわじわと変化をもたらします。

静かに心に残る系のファンタジーが好きな人や、主人公と共に成長を見守る楽しさを味わいたい人には、とてもおすすめできる作品だと思います。全体的に読みやすく、ローラとモモというふたりの化学反応が読後の満足感につながるストーリーでした。