概要
世界を失った少女は、それでも誰かを救うために歩き出した。
世界を失った少女が、それでも歩き続けた理由は──もう一度、誰かを大切にしたかったから。
世界の極東、海に囲まれた小さな島には、かつて竜神に愛されたという伝承が残り、韋煌《イコウ》国と桜花《オウカ》国という二つの国が栄えていた。竜神は天候を操り、あらゆる願いを叶える力を持つ存在と伝えられている。
十八歳の女武人・白雅《ハクガ》は、かつて剣の師であり親代わりでもあった赤鴉《セキア》を失い、心の支えを喪失したまま世界を旅していた。彼女にとって赤鴉は『世界』そのものであり、その喪失は生きる意味を揺るがす出来事だった。
旅の途中、白雅は桜花国の幼い王太子・忉李《トウリ》と、近衛隊長の景葵《ケイキ》を救ったことから王宮に迎え入れられる。十二歳の忉李は不治の病を患っており、白雅は彼や景葵と賑やかな日
世界の極東、海に囲まれた小さな島には、かつて竜神に愛されたという伝承が残り、韋煌《イコウ》国と桜花《オウカ》国という二つの国が栄えていた。竜神は天候を操り、あらゆる願いを叶える力を持つ存在と伝えられている。
十八歳の女武人・白雅《ハクガ》は、かつて剣の師であり親代わりでもあった赤鴉《セキア》を失い、心の支えを喪失したまま世界を旅していた。彼女にとって赤鴉は『世界』そのものであり、その喪失は生きる意味を揺るがす出来事だった。
旅の途中、白雅は桜花国の幼い王太子・忉李《トウリ》と、近衛隊長の景葵《ケイキ》を救ったことから王宮に迎え入れられる。十二歳の忉李は不治の病を患っており、白雅は彼や景葵と賑やかな日