民国一の殺し手がどうしても私の懐に入りたがる

全通商城の誰もが知っている。外国から帰ってきた温家の二少爺は、女遊びばかりの頼りない男で、毎日詩や書画にふけってろくに働かない。

温家の小叔父は遺産争いのため、密かに殺し屋を雇った。

殺し屋はスリットの入った旗袍（チャイナドレス）をまとい、拳銃を手に温二爺にすり寄った。「私のような女、お好きですか？」

二爺は静かに言った。「好きだ。だがその前に、その刃物と銃を私に預けてくれないか？」

思いがけず、二少爺は冷静沈着なだけではなく、その小さな殺し屋の心までも奪ってしまった。
IVIHE、架空民国を舞台にしたほのぼのラブストーリー。
※日本語の表現に不安がありますので、誤りがあればご指摘いただけると幸いです。