おおむね一対一で男と女が存在する世界に暮らす自分たちからすれば、男女比一対二百という設定は冗談のように思えてしまうかもしれません。
しかし、この作品は実際に見てきたかのように極端な男女比の世界が描きだしています。
作中の授業では、歴史や社会制度がさらりと語られますが、男性が希少であることを前提に組み立てられた仕組みは、淡々とした説明でありながら説得力があって全く嘘のように感じません。
登場人物たちも皆、それを特別なこととは思わない。男女比の偏りは彼ら/彼女らにとって常識であり、徹底した管理社会もまた当たり前のものとして受け入れられている。
そういった世界観の中で、個性のあるキャラクター達が、それぞれの欲望や目的を追い求めて行動しています。
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