概要
あの日から、彼女は私だけを求めて壊れていった
死ぬ直前、私はずっと想い続けてきた“あの子”を助けた。
そのまま死んで、そして——白石柚希として生まれ変わった。
もう“あの子”には会えない。
そう思っていたのに、高校に上がったある日、
クラスの人気者で親友の篠宮玲がこう言った。
「……私、前世の記憶がある。ずっと、ある人を探してるの」
その子は、私が命をかけて助けた“あの子”の転生体だった。
しかも前世では、私を失ったショックで壊れるほど私に執着していた。
もちろん私は正体なんて明かせない。
だって私には、彼女を幸せにできないから。
——なのに。
彼女は嗅ぎ分けるように、私を追ってくる。
「近くにいる気がする」「あなたといると落ち着く」
そんな言葉を重ねながら、確実に私へ執着を深めていく。
私を探したい彼女と、
彼女の幸せ
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