第2話 たいちゃんがいうには─顔を裂かれた子
おねいさんはいつもつかれてりゅ。
いつもでんわ?にむかってくそといってそれからあいすをたべてねりゅ。
あいす、たべてみたいっょあ、
あいす、あまい?おいしい?
たいちゃんはほっぺがないからじょーじゅにいえないことばがありゅの。
あいすをみてりゅとおねいさんはたいちゃんをにらみゅけどはなしかけないですぐめをとじりゅ。そのあと「あのおおやぁ…だぁしやがってぇ……」といってまたねりゅ。
ねんね。
ねんね。
いいこはねんね。
たいちゃんね、あのね、
ねんねとくいよ?
ねんね、たいちゃんじょーずよ。
ねんねねんね、ねんねするの
じょーずよ、
おねいさん、いいこいいこ
あたまをなでて
ほっぺをなでて
おせなかなでて
いいこいいこ、おねいさんいいこ
もうなかなくていいにょよ?
ふとんのなかでないてるにょよね。
たいちゃんがこわくてないてるんじゃにゃいにょよね。
もっともっといやなことがあるにょよね。
いいこいいこ、
ねぇねはいいこ、
おねいさんがたいちゃんのてをたたいてきた。
やんやにゃにょ?
……しょか、しょか。
じゃあ、たいちゃんいっしょにねてあげりゅ。
ねんね、ねんね。
ねぇねはねんね。
ズゥット、ズゥット
いっしょにィましょうにぇ。
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