ダンジョン内。【人が死亡する場面限定】配信者

ダークなダンジョン配信ものです。
主人公アリサは、「自分が死ぬところを最後まで撮ってほしい」という友人の願いを聞いて以降、ダンジョン内にひとり、配信者として潜って、人の死を撮り続けます。

ちょっと戦場カメラマンに似てます。
或いは、動物番組を撮影しているような。

このレビュー表現もいかがなものかと思いますが、動物の捕食シーン撮影するのと、人間がダンジョンでモンスターに食われるシーン撮影するのとどう違うの?とか。
「それ倫理観の問題だよね」というのの是非と葛藤、他人からの評価に心揺さぶられる作品だと思います。

今、書いている作品では、書いているうちに魅力的になってしまった登場人物がちょいちょい死んでいきます。
「この人の役割終わったなぁ」と思ったら、「さぁ、どう退場させようか」と悩んで、印象深く亡くなるまでの設定と展開をつくっているのにちょっと似ていて、共感しました。

んー……
リアルでいうと野暮なんですが「映画みたいな映像」というのを仕事でつくるとなると、個人的にはテーマは?コンセプトは?とか、やはり気になるので。
ライブ配信はできないかもねとは感じたりはします。
自分なら100%しませんし、できません。
その映像で、伝えたいメッセージがいかに強く出るか?ってのがあって、構図もですが、視点とか、色味とか、台詞とか、ブレ感とか、いろいろ全部変わると思いますんで。
ライブ配信のよさは、やはりライブ感とインタラクティブなところなんじゃないかなぁとは感じるので、つくりものには合わないかなと。
創作内のことにマジレスしてすみません。

でも、マジレスしたくなるほど、感情移入できる作品なのは間違いありません。
おもしろいです。

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