日本の繁栄を支えてきたのはきっと、こんな家族たち。
- ★★★ Excellent!!!
「ボンビー」。この言葉を令和でも使っているのはゲーム『桃太郎電鉄』シリーズの貧乏神くらいではないでしょうか。この言葉がブームだった30年ほど前に生まれた作品です。
本作では筆者一家のたどった道を、最愛の連れ合いを看取った現在から振り返る物語です。高度成長期にがむしゃらに働き、時には世の中に翻弄されながらも、最後の始末は自分できちんとつけたいという連れ合い様の生き方は、まさに昭和世代の誠実な人間だと感嘆いたしました。
願わくは看取られた筆者様を始めとする家族の皆様にはこれからも長生きされ、沢山の思い出話を再会されたときに語ってほしいものです。