呪いが伝染していくパンデミックホラー

いい作品は読み終わってはい終わりとはならず、後から頭の中に浮かんできて色々考えたりしてしまうものです。

この作品は、まるで呪怨に出てくる伽椰子の呪いみたいに罪のない人たちが次々と巻き込まれ、死んでいきます。救いがありません。

呪いをかけた張本人は、自分の作品が見てもらえない、評価されないという理由から犯行に及んだとても身勝手な野郎です。
だけど、そのやるせなさや行き場のない感情は敵でありながらどこか共感を覚えてしまいます。

何も失うものがない人が呪いをばら撒き、一番大切なものを奪われた人が呪いを食い止めようとする。ホラーでありながら人間ドラマも描かれております。

誰も救われないし尾を引く後味の悪さが残るけれど、そこがいい。そう思える作品でした。

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