読み進めるうちに、足を止めた場所や、暗さの中で探す時間そのものが、静かに胸に残りました。はっきりと答えを示さないまま進んでいく語りが、迷いや不安をそのまま肯定しているように感じます。選ぶことや歩き続けることについて、読後に少し自分の足元を見つめ直したくなる、余韻のある一編でした。
ほんの短い寓話の中に多くの示唆が含まれている良短編。これが押し付けがましくないのは、きっと作者様が自身の人生の中で気付いた真実を描いたものだから。どんなに暗い中にいても、決めて動けば意味がある。それは、どんな励ましよりも内側に届く。あなたはまだやれると心の中に光を灯す祈りの詩。
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