フィクションへと誘う鮮やかな手つき

タイトルとは裏腹に過酷な境遇の少女。
白蛇様への生贄にされる運命を是非もなく受け入れます。
しかし実際に白蛇様に会ってみると、どうも様子が異なり……

やや古風さの漂う世界観を平易な言葉で紡ぎ、一目で情景が浮かぶよう工夫がなされています。
つまり読みやすい。
そして魅力的なキャラクターたちが、虐げられ続けて来た少女をやさしく包み込みます。
それこそシャボン玉のように。

少女はどのように心を開いていくのか。
また、(今のところ)ぶっきらぼうに見える白蛇様は、どうやってその想いを伝えて行くのか。
今後の展開に期待です。