90年代の空気感が生んだ「本物の怪異」読み終えたあとの沈黙が怖いです。
- ★★★ Excellent!!!
心理テスト、世紀末、カルト……あの時代の特有の熱に浮かされたような怖さが、見事に言語化されています。 単なる都市伝説ではなく、「大人として子供を守ろうとした結果、世界から放り出された」老婆の虚無感が、ラストの「アンタ、子どもいるかい?」という問いに集約されていて鳥肌が立ちました。 彼女が30年かけて集めた121冊の「偽物」。その中身を覗きたいような、覗いてはいけないような、抗いがたい誘惑に囚われています。