白夜の国とオーロラの姫君～留学生の彼女と行く白夜の国、彼女が伝説の姫君でした～

日本人高校生の山田直樹は、スウェーデンからの留学生で恋人のソフィア・エレノールとともに、
彼女の故郷・ゴトランド島へ里帰りすることになった。

窓の向こうに広がるバルト海の青。静かな航路を進む飛行機の中で、
直樹は初めての海外に胸を躍らせ、ソフィアは代々伝わる「北方の聖家」の文化を胸に秘める。
だが、旅の途中に立ち寄った海域で、不可思議な光と波の揺らぎに飲み込まれたふたりは――
気づけば時代も場所も異なる、北方の理想郷ヒュペルボレアに漂着していた。

古代神々の記憶を継ぐ一族の末裔であるソフィアの血筋、
そして北方の光と白夜に包まれた未知の文明。
現代の高校生ふたりに、想像を超える試練と出会いが待ち受ける。

夏休みの小旅行は、やがて運命を揺るがす北の光の旅となる――
恋と伝承が交差する、現代×神話のファンタジー。