第12話

【雨】



ぼやけた空と ふり始めの雨

染み込んでゆく アスファルトの匂い

折に触れて思い出す面影

遠いあの日をなぞるように



日々を連ねる結び目

結末という結び目

記憶の中に入り組んだ


その結び目のどれもが

思いのほか強いのを

涙も無しに懐かしむ


それは 独りでいる貴方の空虚



青い空に浮かぶ月

知ってしまえば語る事は無い


生かされている懐かしさに

胸が熱くなる



日々を連ねる結び目

結末という結び目

記憶の中に入り組んだ


その結び目のどれもが

思いのほか強いのを

涙も無しに懐かしむ


それは 

独りでいる貴方の空虚

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

    Sound Life Station @kotonoha-tsumugi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る