第11話

【木枯らしと温もり】



孤独を埋める言葉を

簡単に吐き出さないで

温もりで塞いだ夜の後は

愛しさの灯火が揺れる



曇り空を映す窓に

行き場を失った木枯らしが滲む

何もない

何でもない素振りをした



外には捨てる程の闇が広がり

心の叫びは静寂へとかき消される

退屈な溜め息が流れ動く

意味もなく理由(わけ)もなく朝を待つ


(Aメロ)

穏やかな色彩と

柔らかな煌めきが行き渡る

儚さに耐え兼ねて切り捨てるように

心は限り無く揺れ惑う



隣で眠る君の横顔が

いつか消えてしまっても

この世の優しさに触れるたび

また君を追いかけてしまうのだろう




外には捨てる程の闇が広がる

それでも誰かを想う灯火を抱いて

退屈な溜め息が流れ動く

君へと続く道だけは途切れない

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