演じながら生きるということ
- ★★★ Excellent!!!
本作は、TS転生ものとしての面白さに加え、「演技とは何か」「自然さとは何か」を深く掘り下げている点が印象的です。
派手な成功描写ではなく、呼吸や間、存在感といった繊細な表現が積み重なり、読者に強い説得力を与えています。
主人公の強さが「チート能力」ではなく、経験と観察力に根ざしている点がとても魅力的です。
特に、目立たないことで全体を支配する演技描写は新鮮で、演劇や映像に詳しくなくても引き込まれます。
家庭での顔、学校での顔、舞台での顔を使い分ける心理描写も丁寧で、人間ドラマとしても読み応えがありました。
静かに盛り上がる良作で、続きが自然と気になります。