理不尽にして不条理な「かみさま」たちに震えろ。
- ★★★ Excellent!!!
七章 十月(蜂蜜が花嫁になるまで、あと五ヶ月)24まで読んだ感想です。
不条理ホラー。
納得できるかできないかは置いといて、たいていの小説は「まあそういうこともあるか」で済ませる人生を送ってきました。
しかし今回ばかりは「ハァ~~~!?!?」と読みながら憤慨。一応書いておくと、この作品を批判する意図はなく、むしろ素晴らしく感情を揺さぶってくる小説だと思っています。
「かみさま」が見える主人公・いのりと、「かみさま」に見守られている美少女・蜂蜜。
このふたりが惹かれ合っていく様を描いた作品ですが、第1話から蜂蜜と同室で暮らす女の子がみんなおかしくなると聞かされるなど、最初から不穏がすごい。
私が一番感情を動揺させられたのは、蜂蜜が「かみさま」に気に入られる経緯。
とある事情から、彼女の親が皆殺しを避けるために蜂蜜を「かみさま」の花嫁にする、そのうえで蜂蜜に非道な仕打ちをする、「かみさま」はそんな両親に(危害を加えないと約束してはいるけども)お咎め無しで、そのくせ蜂蜜に近寄るいのりには精神的な攻撃を加える。
おい!!!おかしいだろ!!!!!
「かみさま」に人間の良識が通用しないとは言え、ここらへんがあまりにも理不尽。
しかし、いのりはこれまでも数多の「かみさま」に遭遇しながら、なぜか命を奪われることなく、これまで生きてきたらしい……?
謎が謎を呼ぶ今作品、まだまだ目が離せない。
「かみさま」の花嫁になるという事情が明かされてから(蜂蜜が花嫁になるまで、あと●ヶ月)という副題を見るとゾッとしますね。
恐怖度としてはそこまで高くないので、ホラー初心者(私)でも安心して読めるレベル。