人生を振り返るのは「今」からでも遅くないですね。

今、生きていられるのは、その時はとてもつらかったけど、過去があるおかげだなと、いくつになっても考えることがあります。

この小説の最初の子育て中に起きたハプニングも、その時はきっと大変だったろうと思います。

その後、月日が過ぎて大変な試練が彼らを襲った時、「欲」について触れています。

わたしは介護の仕事をしていますが、高齢者の方々を見ていると、今日までに一体何が起きてどんな過去があったのだろうと、よく考えます。

そして、その方々を見ていても感じたのは「欲」でした。

感情が乏しいのは、その欲がないからですか? 

自分はもう「欲」を手放したのですか? と私自身にも問いかけられた気がしました。

素晴らしい作品です。

オススメいたします。

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