この争いに決着を付けるべく、これまで何人もの同志たちが衝突を繰り返してきました。
しかし長きにわたる闘争の果てに、我々はその答えを出すことができたのでしょうか? 勝利も敗北もないまま、闘争状態のみが長く続いてきました。
このエッセイにおいて、作者は告白します。それを知った私はすぐさまベランダに出て、新たな闘争開始を告げるほら貝の音を鳴らしました。これは“里”への警告です。私は“山”に住んでいます。
決して負けられない闘いが、またしてもここに幕を開けてしまった……
しかし私は、実は薄々気づいていたのです。この闘いで双方が得るものはなく、失うものしかないのだと。
事実、作者様はそのことに気づいておられました。調停人を自ら立て、闘争ではなく和平の道を探ります。驚くべきことに、作者様は“里”の民でありながら“山”へと単身乗り込み、両者の言い分をフェアに判断します。私はその姿に胸打たれました。再びベランダに出て、ほら貝を鳴らしました。作戦は中止です。
もはや闘争の時代でも、分断の時代でもない……それぞれがそれぞれで、よいのです。
我々は皆、道を違えど同志なのかもしれない……チョコ菓子を愛する、同志として。
“山”と“里”を愛する、すべての方に読まれてほしいエッセイです。